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【映画】『ゾンビ』米国公開版の感想~ゾンビ映画の原点と言える名作!

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『ゾンビ』(原題:Dawn of the Dead)米国公開版

どうもぐっさん(@goodsun_30)です。

以前録画していたNHKのゾンビ特集を観てロメロの『ゾンビ』が観たくなったのでU-NEXTの31日無料トライアルに登録して視聴しました。

今回見たのは『ゾンビ』米国公開版。

『ゾンビ』には、ダリオ・アルジェント版、ディレクターズカット版、米国公開版と3種類あるんですが、米国公開版が一番オーソドックスだと思います。

てことで、せっかく観たので『ゾンビ』の感想を書いていきます。

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作品情報

タイトル:『ゾンビ』(原題:Dawn of the Dead)米国公開版

監督・脚本:ジョージ・A・ロメロ

出演者:ケン・フォリー
デビット・エンゲ
スコット・H・ライニガー
ゲイラン・ロス
トム・サヴィーニ

公開年:1978年

上映時間:126分

 

2017年7月に亡くなったゾンビ映画の父、ジョージ・A・ロメロ監督がメガホンをとったゾンビ映画三部作(『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』『ゾンビ』『死霊のえいじき』)の2作目で、“ゾンビ”の原点とも言える映画。

ホラーでありながらどこか笑える部分もあり、社会への皮肉も込められていて、さまざまな角度から楽しめる作品です。

あらすじ

ゾンビが発生し、混乱している世界。

そんな中、SWAT隊員2人を含む4人はヘリでゾンビから逃げ、道中に見つけたショッピングモールに避難することに。

ゾンビとの戦い、仲間のゾンビ化などがありつつも平穏に暮らしていたが、その生活はギャングたちの登場によって終わりを告げる…。

 

映画『ゾンビ』の感想(ネタバレ含む)

ホラー+アクション+社会への皮肉たっぷりな映画

『ゾンビ』はホラー映画でありアクション映画でもあります。

特に、ショッピングモールで主人公たち、ゾンビ、ギャングが入り交じって戦うシーンは見どころたっぷりです。

個人的にはギャングの一人として出演しているこの映画の特殊効果担当:トム・サヴィーニがゾンビの首をチョンパするシーンが好きです。

残虐さ満点なんですが、爽快感があるところがたまりません。

 

ホラー、アクション要素だけでなく社会への皮肉がたっぷり込められているのも『ゾンビ』の大きな特徴です。

この映画が作られたのは1970年代後半。

アメリカにショッピングモールが増えて地域の商店街が衰退し、だれもかれもなんとなくショッピングモールにやってくるような時代でした。

ロメロは、物が溢れて何でもそろうショッピングモールに生きていた時の記憶を元にしてノソノソとやってくるゾンビに大量消費社会への皮肉を込めています。

 

あてもなくモール内を行き来しているゾンビは何かを求めてショッピングモールにやってくる人間と同じです。

日本でもあちこちに大型ショッピングモールができていて、丸一日モール内で過ごす人もいるそうなので、想像はつくと思います。

 

40年も前に作られた映画なのに今に通じる部分が描かれているのは単純に考えてすごいし、だからこそ『ゾンビ』がいまだに多くの人の心を惹きつけるんだと思います。

本当に怖いのは人間

ゾンビには大量消費社会に生きる人たちの姿を投影されていますが、作中ではゾンビよりも主人公やギャングの方がもっとひどい欲にかられているように見えました。

 

主人公たちは必要もないのに無駄に着飾ったり、勝手に所有物化したモールをギャングに奪われまいと戦ったりします。

ギャングたちはギャングたちで、ゾンビが発生していて混とんとしている世の中なのにモールで札束や金品を奪いさろうとします。

 

僕も今の時代を生きる一人の人間であれこれと欲はあるので、もちろん主人公たちの気持ちもギャングの気持ちもわかります。

でも、そういう欲にまみれた人間を映像として見せられるとなんだか滑稽というか、浅ましいというか、そんな気持ちにさせられました。

 

人間とゾンビを比較すると、僕は人間の方が圧倒的に怖いと思います。

ゾンビは人の肉を食うし気持ち悪いけど、ある意味純粋な欲に基づいて動いているだけです。

対して人間は欲に欲を重ねて行動するし、娯楽のようにゾンビの頭を撃ちぬきます。

ゾンビは怖い存在であるのにいつの間にか人間の方が怖くないか?と思わせてくれる映画です。

レパートリー豊富な残虐シーン

上の方でちょっと書いたんですが、ショッピングセンターで戦うシーンで飽きがこないのは残虐なシーンのレパートリーの豊富さにあると思います。

ゾンビの頭をナタでかち割るシーン、ゾンビが人間を食べるシーン、どれもうまく作られていて見入ってしまいました。

 

ショッピングモールでのシーンではないですが、ゾンビの頭がヘリのプロペラではねられるシーンを初めて見た時は、そういうやり方があるか!と勝手に一人でうなった覚えがあります。

 

なにが言いたいかというと、特殊効果担当でギャングの一人(ヒゲが特徴的)として出演しているトム・サヴィーニ最高って話です。

銃で頭を撃ち抜く映像だけだったら退屈で仕方ないのに、サヴィーニのおかげで残虐なシーンも楽しめてしまいます。

でも、一つ疑問というかツッコミがあって、自分がやられる時の演出はもう少し工夫できなかったのかなと。

思わずそこは普通かい!となってしまいました。

 

ゾンビを特集したNHKの『アナザーストーリーズ』ではサヴィーニのことにもスポットを当てていて、『ゾンビ』の裏側にはベトナム戦争での辛い過去があったことがわかります。

今回は『アナザーストーリーズ』を観たあとに映画を観たのでこれまでとはまた違った見方ができました。

感想まとめ

この映画を一言で言うと、“ゾンビの基本を知りたいなら観るべき作品”だと思います。

  • 頭を撃ちぬかないとダメ
  • 噛まれると感染する
  • ゾンビの行動は本能に基づく

など、今のゾンビの原型となるものがしっかり説明されています。

 

これまで書いてきたように、ホラーだけでなくいろんな要素絡めて描かれていて、それが今のゾンビ映画の原点とも言われる所以でもあります。

なのでゾンビに興味があるならおすすめの作品です。

 

感想の最後にNHKの『アナザーストーリーズ』でロメロの奥さんが語った言葉を引用しておきます。

“世の中に対する怖さ”がロメロの映画の原点なんだなと。

「彼は現実が怖いと言いました。ニュースが怖いと思っていました。

ソーシャルメディアをとても怖いと思っていました。人々が自分の意見だけを強調するメディアが怖いと思っていました。

自分と同じ意見の人としかやりとりをしないから反対側の意見が見えないというのか怖いと思っていました。

現実の世界は先が読めません。彼は恐れていました。

トランプ大統領になった後の世界のことを。この先世界はいったいどうなるのかと。」

さいごに

たまに人にゾンビ映画が好きと言うと「ゾンビとか気持ち悪くて無理~」とか「よく観られるね」とか言われるんですが、この映画を観るとゾンビなんてむしろかわいらしい存在で本当に怖いのは人間だとわかると思います。

たしかに少々グロい描写もありますが、アクションも楽しめるしクスッと笑える部分もあるのでゾンビに興味がある人、ゾンビを知りたい人にはぜひ一度観てほしい作品です。

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