こんばんは、ぐっさんです。
ラグビーの背番号固有制が検討されていて、2月に北九州で行われるサンウルブズとトップリーグ選抜のチャリティー試合で試験導入されるのだとか。
この先、選手が好きな背番号をつけられるようになるかもしれません。
ラグビーの背番号はポジションごとに決まっています。
上の画像のように、1〜8番がフォワード、9〜15番はバックス。リザーブに関しても多少変動はありまが、大まかに16〜20番がフォワード、21〜23番がバックスとなっています。
背番号固有化のメリットは?
コストの削減
1番のメリットはコストの削減にあるようです。
ラグビーはポジションで背番号で決まっていますが、同じ選手がいつも先発するとは限りません。そのため、同じ背番号でも選手の体格に合わせて、複数のサイズのジャージを準備する必要があります。中にはポジションを複数こなす選手もいるので、チームはその分ジャージを準備しなければならないということになります。
つまり、それだけコストがかかるということ。背番号を自由に決められれば、その番号のジャージを1サイズ準備すればいいことになるので、コスト削減につながります。
グッズ販売につながる
選手の固有の番号ができるということは、野球やサッカーのようになるということ。その分、選手グッズ販売がしやすくなり、ファン側も好きな選手のグッズを買うのでは?という考えもあるようです。
選手を覚えやすくなる
野球でいうと、巨人の3番といえば長嶋茂雄が浮かぶように、背番号がうまく定着すれば選手を覚えやすくなるのかもしれません。畠山選手がツイートしていましたが、五郎丸選手が56(ゴロー)番をつけるというのも面白いかもしれません。
面白い?
俺は何番にしようかな〜wプロ野球のように、チームによっては「永久欠番」も出てくるかも!?w
五郎丸だったら「56」? ラグビーにマイナンバー検討(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース https://t.co/Qp8GiN5n7X #Yahooニュース
— 畠山健介 (@03hatake) 2017年1月4日
背番号固有制には主にこんなメリットが考えられます。メリットを見てみるとありかもしれないなという感じになります。でも、デメリットもあります。僕個人的な意見も交えつつデメリットをあげてみます。
背番号固有性のデメリット
見る方が混乱する
これまでの背番号で見慣れている人は混乱すると思います。今は身体の大きいプロップがつけている1番を、身体が小さいスクラムハーフがつけていたら違和感しか感じません。
ただ、このデメリットについては、ずっと見ていれば慣れていくのかもしれません。
でも、やっぱりフォワードは基本的に1〜8番と30番台をつけるとか、ある程度制限をつけてくれたらわかりやすいかな、と思ったりもします。
選手のモチーベーションが下がる
僕は高校3年間ラグビー部に所属していたのですが、背番号を取りたくて毎日必死に練習していました。背番号を勝ち取った時は嬉しいですし、取れなかった時は悔し涙を流しました。トップリーガーであっても、背番号を勝ち取って試合に出ることは大きなモチーベーションになっていると思います。なので背番号争いがなくなると、選手のモチベーションの低下もありうるのかなと思ったりします。
推測でしかないですが、長年慣れ親しんだ背番号だからこそ可能性としてはあるのかなと思います。
その他の気になる点
日本だけで導入が検討されていること
この制度は国際試合には認められていません。ただ、日本協会がワールドラグビーに問い合わせたところ、国内では変更しても問題なし、という回答を得たのだとか。つまり、国際試合では今のように、ポジションで決まっている背番号をつけなければならないということ。
日本だけがこのルールを始めるというのは何か違和感があります。
背番号固有制は、これまでのラグビーのあり方を軽視しているような気がして、どうなのかなと思ってしまいます。
チーム側からの要望と書いてあるのに選手が知らない
記事中にはチーム側から要望があって、と書いてありました。なのにサントリーの流(ながれ)キャプテンは「知らなかった」とコメントしています。来月の試合で試験導入されるのに、なぜ選手が知らないのか疑問です。せっかく昨年選手会を立ち上げたのに、なぜ選手の耳にそういった話が入っていないのが気になります。
サンウルブズのことなどで元々ラグビー協会に不信感があるので、なんだかなーっと思ってしまいます。
まとめ
メリットやデメリット、気になる点を挙げてみて、総合的に見ると、固有背番号制を導入してみても面白いかもしれないな、と思いました。
個人的には若干の不満はありますが、今でも練習試合ではバラバラの背番号でやることもありますし、とりあえず導入してみるのもいいのかもしれません。それでラグビーファンが定着して、2019年のラグビーW杯日本開催が盛り上がってくれたら、いちラグビーファンとして嬉しい限りです。
いろいろ是非はあると思いますが、今後どうなっていくのか気になるところです。
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