今年も福岡マラソンに参戦してきました。
福岡マラソンに関しては2014年の初開催から毎回応募していて、当選した際は必ず走っている大会です。
今年で9回目の開催(コロナ禍中は2回中止)で、僕自身は7回目の参加になります。去年のブログを読み返すと去年時点で5回目の参加とか書いていたんですが、よくよく調べてみると1回足りませんでした。9回の正式開催中7回当選とはなかなかの当選確率で、我ながらびっくりしました。
今回のマラソンは一言で表すなら「準備不足」
どうにかフルマラソンを走れるまでに調整はできたんですが、準備不足で30km以降、華麗な失速をかましてゴールしました。
というわけで、来年の自分のための振り返りです。
年々遅くなる始動
毎年のようにマラソンに向けての始動が遅くなっているんですが、今年は酷暑だったこともあって、さらにスタートが遅れてしまいました。
8月くらいから「そろそろちゃんと走り出さなまずい」と思うものの、暑すぎて5キロも走れず終了。ペース走をやろうとしてもキロ5分すらきつくて5キロも走れず終了という日々で、「このままじゃ完走すら怪しい」と不安になるレベルでした。
9月半ばを過ぎてようやく走れる気温になってきたことに加えて、完走すら危ういという焦燥感も手伝って、少しずつ走れる距離が伸び、ペースも上がってきて、「これならサブ3.5はいける」、「サブ3のペーサーにそこそこつけそう」という感じに徐々に手ごたえを掴んでいきました。
月間走行距離は、8月までは月に50~60キロくらいで、9月になって100キロ、10月270キロ、11月10日当日までが50キロ。最低限の練習はできたものの、ロング走はキロ5分で36キロを1回やっただけで、「完走はできるけど途中でつぶれるやろうな」くらいの感覚で当日を迎えました。
起床~スタートまで
5時前起床、起きてからOS-1をちびちび飲みながら(前日にも1本飲んだ)、昆布のおにぎり、餅小さめ3つ、EXPOでもらった久原のインスタントスープ、ヨーグルトを食べました。
6時30分ごろのバスで天神に向かって7時前に到着して、飲み残したOS-1を飲みつつ、どら焼きを食べながらのんびり準備。
しばらくたったところでようやく便意が来たのでトイレに並ぶも、なかなかの混み具合で時間を要しててしまい、すっきりした後は慌てて荷物の場所に戻って、持ってきていたガッツギアをくわえてバタバタと最終準備をして、荷物を預けてスタートブロックに入りました。
今回の携行品はジェル4つ(1つは未使用)、シューズは昨年一昨年同様アシックスのマジックスピード2を使用しました。当日は雨予報も出ていたので、キャップとサングラス(度付き調光)を装着して挑みました。
スタート~ハーフ|とにかくペーサーについていく
当日の天候は曇り、気温は18℃と、マラソンを走るにしては少し暑い気候条件でしたが、決して悪くはありませんでした。
今回の目標は『できるところまでサブ3ペーサーに付くこと』
去年と同じですが、なんとなく去年よりは長い距離付けるだろうと思いながらスタートの号砲を聞きました。
スタートライン通過まで19秒。1キロも走らないうちにサブ3ペーサーを見つけて付いていきます。最初の1キロは4分28秒で通過。サブ3は平均4分15秒ペースで走らなければならないので、1キロ地点で負った32秒のロスを解消すべく、最初の10キロくらいは410くらいのペースで進みました。
5キロの通過が21:36(21:17)、10キロの通過が42:42(21:06)。
数字的にはかなりいいペースですが、個人的にはちょい速いなーと思いながら付いていきました。
10キロ以降も410で淡々と進み、15キロの通過が1:03:41(20:59)、20キロの通過が1:24:50(21:09)、ハーフを1:29:16で通過。最初の32秒のロスは15キロ地点で見事に解消し、その後も安定したペースで進みました。
ハーフ通過時点での余裕度は「まだ付いていける」といった感じ。ただ、そもそもが余裕のあるペースではないので油断はできない状態でした。
序盤~ハーフ時点で気になったことは給水に関してです。サブ3集団はそこそこの大人数だったので、給水が混んでしまうというのはありますが、給水のたびにちょっと遅れて、その遅れを取り戻すために力を使ってしまいました。取ることと飲むことに集中してコップを捨てて前を見ると、ペーサーとの距離が開いていて、いかんいかん、と追いついたらまた給水、なんてこともありました。僕は汗っかきで脱水になるのが嫌なので給水を飛ばす選択肢は今のところありません。なので、給水の練習もせんとなと思いながら走っていました。
今回はいつもより給水に対してストレスを感じたマラソンでした。
ハーフ~30キロ|サブ3いける?
ハーフの通過は1:29:16なので、貯金が44秒できていました。この貯金があったからかハーフを過ぎたあたりからペースが少し落ちました。落ちたといっても415付近ですが、これが僕にはすごく助かって、心地いい感覚で進んでいけました。どうやらペーサーさん同士で話し合って、貯金があるからちょっとペースを緩めてくれていたみたいです。
25キロを1:46:00(21:10)で通過して、まだ気持ちも身体にもやや余裕があったので、27、8キロあたあたりでは、「あれ、もしかしてこのままサブ3あるかも」なんて思いながら走っていました。
「マラソン楽しいやんか」とか思っていたんですが、練習不足のランナーにマラソンがそんなに甘いわけはありません。気分良く走っていたその1キロあとにはだんだん疲労が出てきて、急に脚が重くなってきました。そして、30キロ手前の給水。毎度のごとく遅れては追いつきを繰り返してきましたが、29.2キロ地点の給水ではもう追いつく気持ちと体力はもう残っていませんでした。ペーサーから離れはしないものの追いつけないまま30キロを通過。タイムは2:07:28(21:38)。
サブ3集団から離脱したあとは、「タイム的にはまだサブ3圏内(ほぼむり)」、「ペースが落ちても自己ベストはいける(大失速したら怪しい)」と、プラス思考と現実の狭間をさまよっていました。
30キロ~ゴール|地獄の12.195キロ
33キロあたりまではどうにかメンタルを保ちつつ走っていたんですが、ペースは上がらない、後続に抜かれる、抜かれて付いていこうとしても脚が動かない現象が発生して、どんどんメンタルが削られて、「止まらんとむり!」という状態に陥ってしまいました。とりあえず、34キロくらいに茅乃舎のだしスープブースがあることは頭にあったので、そこを目標に必死に脚を動かしました。
だしブースが目に入ってきて、「ゴールだ(実際はまだ34キロ)」という気持ちと「このあと走れんのか?」という不安を感じつつ立ち止まって温かいスープで休憩。もう歩くだけかもしれんという覚悟で止まったんですが、スープを飲み終える前に奇跡的にまた走る意欲が湧いてきたので、その意欲が冷める前に再び走り出しました。
休憩してメンタルは少し回復したものの、体力が戻るわけではなく、キロ5分を下回らないように走るのがやっと。34キロから40キロあたりまではとにかく脚を動かしました。「3時間5分は切れるのか?」「残りをキロ5でいけば自己ベストはいけるか?」とかポンコツになっている脳をどうにか働かせたりしながら走って、ラスト2キロ切ったあたりで、残りの力を振り絞って415くらいまで上げてゴール。最後のスパートのおかげでなんとか自己ベストは更新できました。
昨年同様、終盤の失速で地獄を見る展開でしたが、今回はほぼ30キロまでペーサーに付けて楽しさも感じられた点では成長できたかなと思います。ずっと一定ペースで走ってくれたペーサーさんに感謝です。
こちらが今回のタイムリスト。最後の10キロはなんとかかんとか1キロ4分台で走れたといった感じでした。
ゴール後はいつもの爆食。ぶらついている間に雨がぽつぽつ落ちてきたので、早めの退散で帰路につきました。
福岡マラソン2024総評
圧倒的準備不足!
失速の原因は準備不足以外の何物でもありません。ロング走1回でマラソンを走り切れるほど甘くはありません。個人的にわりと長距離耐性はある方だとは思うんですが、それでももう少し速いペースでもう少し長い距離を走っておかないとだめでした。
とはいえ、これだけ準備不足でもそれなりのタイムで走れたのは収穫で、ちゃんとやればまだまだ記録を伸ばせるんじゃないかという思いもあります。“ちゃんとやること”が一番難しいんですけどね。
給水に課題
ある程度の集団で走ると、給水の技術が大事になってきます。今回ペーサーにしっかりついたことで感じました。
給水のたびに出力を上げ下げしているとどうしても疲れが溜まってしまいます。ちょっと極端な例えですが、細かい坂を走っているようなものでした。
給水に関してはもう少しスムーズにできるように何らかの工夫が必要です。
料金が高い!
福岡マラソンに対する文句です。
出走料金が17000円弱するのは正直高いなと。公道を走らせてもらえること、ボランティアの方々の協力、ゴール後のおもてなしなど感謝することばかりですが、EXPOの規模の小ささ、ゴール後の移動など、改善してほしいことも多々あります。次回はコロナ禍を除くと10回目の開催なので、もっと盛り上がってくれたらと思います。
さいごに
というわけで、1年ぶりのブログ更新、マラソン参戦記でした。
毎年言っている気がしますが、当選したら来年こそはサブ3を余裕で達成します。
できるならサブ3しつつ給食もきっちり味わいながら走りたいところです。(今年はあんまり食べることなくランニングパンツに詰め込むだけだったので)
あと、年1ブログ更新はサーバー代とかドメイン代がさすがにもったいないので、Wordpressを学びつつもう少しお小遣い稼ぎできるブログを目指します。
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