もうかれこれ3か月前のことになりますが、福岡マラソン2025に参加してきました。
このブログでは毎度毎度サブ3と言いつつ全然手が届かない結果に終わっていましたが、今回はここ2、3年の中で一番気合いを入れて調整して本番に臨みました。
結果を先に書くと、3:00:52。
惜しくもサブ3を逃してしまい、これまで十数回のマラソンの中でトップクラスに悔しい大会になってしまいました。その一方で今後の手応えも掴めた感触もあります。
というわけで、福岡マラソン2025の振り返りです。
7月から徐々に始動
これまでの数大会は8月、9月とかくらいからようやく準備を始める感じで、本番はなんとか完走できるくらいの中途半端な仕上がりで走っていました。
今回は7月くらいからゆっくり走り始めて、
- 7月 131キロ
- 8月 180キロ
- 9月 236キロ
- 10月 324キロ
と、着実に距離を踏めました。
サブ3を目指しているランナーに比べたら全然練習してない部類だとは思うんですが、自分的には頑張ったつもりです。
本番の10日前くらいには粕屋町にある駕与丁公園でハーフを1キロ平均4’07で完走。自分の中でも「サブ3いけそう」というある程度の手応えを持って本番を迎えました。
自分の中では「サブ3をギリギリ切れるくらいの練習はできた」という、ある種の満足感があったので、前日は不安になることもなく、かといって熱くなりすぎることもなくぐっすり眠れて当日を迎えました。
当日の行動は過去2、3年と全く同じなので、一応貼っておきます。
スタート~ハーフ|想定外のペーサー、でも冷静に淡々と
当日の天候は曇りで若干雨もパラついていました。本来ならイヤーな天気ではあったんですが、前日までの予報が結構な雨予報だったので、それに比べれば御の字でした。ただ、スタート直前、荷物を預けるときにいきなり強めの雨が降り出したのはびっくりしましたが…。
ちょこっと雨に濡れたものの、スタート前には雨はほぼ止んだ状態で号砲が鳴らされました。
スタートしてしばらくは流れに乗りつつあまり飛ばしすぎないことを意識して、1キロを4’17で通過。
状態は悪くない感じで、とりあえずサブ3のペーサーが追いついてくるのを待っていました。
例年なら2、3キロあたりで追いついてくるのになかなか来ない。4キロ過ぎてもまだ来ない。まだかなーと思っていたところ、5キロ過ぎにようやく、風船をつけたペーサーが2、3人追いついてきました。
これでペースを気にすることなく走れると思って安心したのも束の間、そのままものすごいスピードで先に行ってしまいました。体感的にたぶんキロ3分中盤くらい。この時一瞬付いていったんですが、ちょっとしか付いていっていないのにこの1キロのラップがこの日最速の4’03を記録していたので、かなりスピードが出てたんじゃないかと思います。
こちらとしてはサブ3ペースを保ちながらペーサーを待っていたのに、「うそ~」という感じでした。
ペーサーにもいろんな目安があってそれを目指して走っていたんでしょうが、さすがに上げすぎです。ずっとこの速さで走ることはないとわかっていてもこのペースは速すぎると判断して、ハーフまでに追いつこうと思い一旦見送ることにしました。今思うとここはわりと冷静に判断できたと思います。
そのあとペーサーは100メートルくらい前方でペースを落として、集団を作っていたので、とりあえずその集団を目安に走ることにしました。
10キロの通過は42:25(21:02)。
100メートルほど前方にいるペーサーが視界から消えないように、適度にペースが合うランナーを見つけながら淡々とペースを刻んでいきました。
このあたりでサブ3?かそのあたりを目指している女性を男性がペースメイクしている2人組がいたので、つかせてもらうことにしました。時には前に出たりもしながら、たぶん5、6キロ一緒に走っていたんですが、ペースが安定していて非常に走りやすかったです。マラソンは自分と同じペースで走っている人を見つけていかにエネルギーを使わないかも重要なのでだいぶ助かりました。
17キロあたりで前にいるサブ3ペーサーとの距離が離れてきている気がしたので、お二人を置いてしばらくは単独で走って20キロ、ハーフを通過。
このあたりで九大を通過するので、応援の活気があって一番気持ち的に盛り上がるところです。ついついペースが自然と上がりがちですが、ここは周り景色を楽しみながら淡々と走り抜けました。
ハーフの通過は1:29:09。
貯金は約1分。ペーサーにはいまだ追いつけず、距離も思いのほか縮まらなかったんですが、ぼちぼちいい感じでした。
ハーフ~35キロ|ペーサーに追いつくも…
ペーサーとの距離は相変わらず7、80mあったんですが、ハーフ通過の時点では走りの感じも悪くなく余裕もまだある感じで、サブ3に近づいている感触はありました。とはいえ、そろそろペーサーに追いついておきたい気持ちもあったので、ほんの少しペースを上げていきました。この時は31キロ過ぎにある、通称のらん坂の前までに追いついて集団の力を借りて走りたいと考えていました。
25キロの通過が1:45:31(20:51)。
30キロの通過が2:06:29(20:58)。
20~30キロの間は1キロあたり3、4秒ペースを上げて、30キロ手前でようやくペーサーに追いつけました。5キロ過ぎで超特急で抜かれてから約25キロ、長かった。ここで一息つけました。
追いついたときにペーサーさんにどのくらいで行ってますか?と声をかけると「このままいけば2:58くらいです!」と返ってきました。残りの距離と体力を考えると、これはいよいよサブ3が現実味を帯びてきた、とちょっと舞い上がったのを覚えています。この時は疲れは確実に来ていたけど、このまま走り切れそうな感覚はありました。
無事にのらん坂をペーサーたちと上り終え、このまま残り10キロ一緒に走ってゴール、と行きたかったんですが、マラソンはそんなに甘くありませんでした。
33キロ以降、海沿いの風と細かなアップダウンに苦しみました。ちょうど体力も底が見え始めるころにこの風とアップダウンは体力だけでなく気持ちも削られます。
毎年のことなのでわかっちゃいるんですが、きついものはきつい。何回やっても慣れませんし、勝てません。とはいえ、ここで落ちたらもう集団に戻れないので顔をゆがめながらペーサーに必死に食らいつきました。
ペーサーの方もこのあたりが勝負どころと分かっているので、
「この坂で最後です、頑張りましょう!」、「まだいけますよ!」とか
励ましてくれるんですが、どうにも脚がついてこなくなって、35キロ付近の坂で徐々に離れていってしまいました。
35キロ~ゴール|絞り出せなかったラスト
ペーサーから置いていかれて、やらかしたーとは思いつつ、まだこのとき4′20くらいのペースで走れてはいたので、このままいけばまだサブ3に滑り込めるんじゃないか?とも考えていたので、なんとか気持ちを切らさず走り続けました。
36、37、38キロまではどうにかこうにか4′20台前半で粘ったんですが、39キロで4′20台後半に失速。
あまりにきつくて、「ここは一旦落とそう」と考えてペースを落としました。
走っている当時の自分としては、
「40キロ過ぎればアドレナリンでどうにかなるはずだから、それまでにガソリン切れは起こさないように一旦落とそう」
という考えで決してマイナスな気持ちはなかったんですが、今考えるとこのあたりから自分に負けていた気がします。
40キロの通過が2:50:39(22:31)。
あと2.195キロを9分20秒で走り切ればサブ3です。
このタイムを見た瞬間、「あ、まだいけんことはない」と思えました。
実際これまでのマラソン大会でラスト2.195キロを9:30切ってゴールしたこともあったので、不可能ではないタイムでした。
ただ、前向きな気持ちがあった一方で、
「頑張って走って最後1秒2秒でサブ3を逃すのも嫌だな」
というわけのわからな後ろ向きな気持ちもちらりと顔を覗かせていました。
いろんなことが頭の中をぐるぐるしていましたが、40キロ手前でラストスパートのためにいったんペースを落としたつもりだったので、残り少ない力を振り絞って再び脚を動かそうとしました。
が、不発。
やっぱりどうにも脚が付いてきません。
後続のランナーに抜かれるたびにまだいけると一瞬スピードを上げるんですが、2、30メートルで失速。脚におもりがついてるのかってくらい重く、ついに気持ちも折れてしまいました。
残り200mくらいのところで3時間が経過。ゴール地点で響くサブ3のカウントダウンを聞きながら、
「だめやったー」
と何とも言えない気持ちになりつつ、重い脚を無理やり動かして、3:00:52でゴール。
ベストは約5分更新できたものの、サブ3という目標は達成できず煮え切らないゴールとなりました。

ゴール後|一人で悔しさを味わう
ゴール後、途中引っ張ってくれたペーサーさんがいたので、感謝の気持ちを伝えて、そそくさと荷物を受け取り、着替えて、今回は初めてマッサージを受けました。
待ち時間含めて40分ほどで終わって、おもてなし広場でとりあえず食べまくって一息。今回は知り合いがフルマラソンに初挑戦していたので待つことにしました。
会場に設けられた椅子に座って待っていたんですが、ぼーっとしていると、今回のマラソンに対してのいろんな感情がこみあげてきました。
「あと52秒、なんで踏ん張れなかったのか」
「なんで余計なこと考えたのか」
「あそこでなんで離れたのか」
「いやあれが今日の精一杯」
ぐるぐるぐるぐるひたすら自問自答していました。
結論は、「頑張った!弱い!でも悔しい」。
さいごに
というわけで、福岡マラソン2025の参戦記でした。
このマラソンの約1か月後、大迫傑が従来のマラソンの日本記録を1秒更新しました。
彼の最後のスパートには42キロ走ってきた人間とは思えないほどのキレがあって、なにより最後の1秒を削り出す必死さ、がむしゃらさがありました。
日本で一番速くマラソンを走れる人があんなに泥臭く走っているのを見て、ゴール手前で弱気になった自分が情けなくなりました。
今回のマラソンは自分の弱さを痛感した大会だったと思います。でも同時に今後の伸びしろも感じました。
泥臭くやっていきます。


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