どうもぐっさん(@goodsun_30)です。
春になって暖かくなってきたので以前から興味を持っていたワラーチキットを注文してワラーチを自作してみました。
ワラーチを作るために材料のリサーチをしてブログの記事にしたんですが、結局はネットショップBASE(ベイス)の「ワラーチキットのお店」で材料を購入しました。
普通にそろえるよりも安くて手間がかからないのでおすすめです。
ワラーチとは?
ワラーチは簡単に言うと、裸足感覚で走れるサンダルに近い履物です。
走る民族、タラウマラ族(ララムリ)を追った「Born To Run」で紹介され、広く知れ渡りました。
ワラーチはランニングシューズのようにクッションがあるわけではなく機能的に優れているわけではありません。
材料もタイヤの廃材と革ひもだけです。
しかし、裸足感覚で走れるために人間が本来持っている走りを実現でき、ひざ痛や足底筋膜炎など、ランナーが抱えるさまざまな足の故障を改善させる効果があります。(この辺は「Born To Run」に詳しく書かれています)
最近はいろいろな場所でワークショップが開かれていたり、キットが手軽に手に入るようになったりしているのでランナーを中心に人気が広がってきています。
届いたワラーチキット
BASEの「ワラーチキットのお店」で注文して4日後に届きました。
入っていたのは、
- Vibramのソール(#8327 厚さ10㎜)
- ノンスリップシート
- PPテープ
- アジャスター
- パラコード
これで材料は一式揃います。
ワラーチで山にも行ってみたいと思ったので、今回はトレランもできるものを注文しました。
思っていたよりも早く届き、ちょっとしたメッセージも添えてあってほっこりしました。
ソールのサイズは通常18×26cmなんですが、足長と足幅を考慮して20×28cmにしてもらいました。(実際に届いたのものは長さ30cmくらいありました)
この辺は臨機応変に対応していただけるので助かります。
注文の際、ソールのサイズが気になる方は実際に自分の足型を取って測ってみるといいと思います。
費用は価格3000円+送料500円で計3500円。
僕はBASEで注文するのが初めてだったので10%オフクーポンが使えて3200円で済みました。
ちなみにBASEでワラーチと検索すると既製品や自作キットを販売しているところは他にもあるので、いろいろ見てみるといいと思います。
自作ワラーチの材料と必要な工具
材料
ワラーチキット
工具類
〇ダイソーで購入したもの
- ポンチ(4㎜、5㎜)
- ボンドG17
- カッターマット
〇家にあったもの
- 紙
- トンカチ
- ハサミ
- カッター
- ペン
- 彫刻刀
- (写真にはないですが)白ペン
- (同じく写真にはないですが)テープ
工具類は家になくてもダイソーなどの100円ショップに行けば揃います。
今回は工具類に324円かかったので、ワラーチ工作総費用は合計で3524円になりました。
普通にワラーチの材料を揃えたら4000円は超えるので格安です。(例えば今回のビブラムのソール[#8327]だけでもAmazonだと送料込みで約3000円かかります)
ワラーチの作り方
ワラーチの作り方は検索するとたくさん出てきます。
今回は「ワラーチキットのお店」の動画とワラーチの第一人者、木村東吉さんのサイトや動画を参考にして作りました。
1.足型を取る
A4の紙に足を乗せてペンでなぞって足型を取ります。
このときペンを床と垂直に保つのがポイントです。
足型を取ったら角ばっている箇所をなぞって滑らかにします。
足型は両足分取らなくても構いませんが、足のサイズはたいてい左右差があるので、できれば両足取った方がいいと思います。
2.ノンスリップシートを切ってソールに接着
ノンスリップシートに足型を当ててハサミで切っていきます。
この時、足型が結構ずれるので、両面テープなどで足型をしっかり貼り付けておいた方が切りやすいです。
ノンスリップシートの裏側はシールになっているので何もなくても接着はできますが、強度を上げるために端っこにボンドをぐるっと塗って広げます。(追記:真ん中部分もしっかり塗っておくほうがいいです)
ちなみに下に敷いているレターパックはワラーチキットが入っていたものです。
このあとももれなく活用させてもらいました。
両足分をソールの裏側に接着します。
夜に作業を始めてキリがいいところまできたので、どうせ乾かすならとダンベルを上に置いて一晩圧着させました。
3.ソールを切る
参考にした二つの動画では両方ともハサミで切っていたんですが、どうも切りにくかったのでカッターで少しずつ切り込みをいれて切っていきました。
断面はこんな感じです。
時間はかかりましたが、わりときれいに仕上がりました。
4.ポンチで穴をあける
鼻緒部分に目印をつけます。
普通のペンでもいいですが、かなり見にくいので白ペンが便利です。
テープを通す部分にも。
内・外くるぶしの少し前部分に目印をつけます。
土踏まず付近と外側のへこんでいる部分です。
鼻緒部分は1~1.5cm上にもう一つ、テープが通るところには1cm内側に目印をつけます。
テープは幅が1.5cmあるので、1cmくらい間をあけて2つ目印をつけておきます。
ポンチは結構力がいるのでベランダに場所を移しました。
鼻緒部分は5㎜ポンチで穴を2つあけます。
テープ部分は使わないのももったいないので、4㎜ポンチで穴をあけました。
テープ部分は穴をつなげます。
僕は家にあった彫刻刀を使いましたが、カッターでも代用できます。
ちょっとわかりにくいですが、穴あけ完了です。
パラコードとテープを長持ちさせるために、ソールの裏部分の紐が通る場所を少し削って溝を作ります。
5.パラコードとPPテープを通す
テープの結び方は動画を見た方がいいので説明は簡略化しています。
「ワラーチキットのお店」の動画だと、工程18~45(1:05~2:35)が紐の結び方についての説明です。
最初はわからない部分もありますが、何度も繰り返し見ているとわかるようになります。
まずはパラコードを通します。
千枚通しやつまようじなんかを使うと通しやすいと思います。
鼻緒を結んでアジャスターをつけてPPテープを通します。
動画を止めて凝視して間違えてまた見る、を何度か繰り返しながら進めていきます。
2つ目のアジャスターをつけて、ちょっと結んで最後にパラコードとPPテープの端をライターであぶって見栄えを良くしたら完成です。
完成!
初めてにしてはうまくできたのではないかと思います。
足入れの感触もなかなか良かったです。
ちなみに右足の爪は3月のさが桜マラソンで死にました。
以上で完成です。
作成時間は4~5時間ほど。
初めてでも早ければ3時間かからずに作れるんではないかと思います。
一番苦労したのは最後の紐通しです。
結構複雑なので動画を何度も見ることが大切だと思います。
実際に履いてみました
でき上がって早速周辺を散歩してみました。
まだまだフィットしていない感じなので、裸足感覚とまではいきませんが、少し走っても問題ないし、馴染んでくれば普通にジョグ用として使えそうな気がします。
まずは散歩で足に馴染ませて徐々に走り方も覚えていこうと思います。
(追記)ワラーチで走り始めたのでレビューしてみました。
さいごに
というわけで手作りランニングサンダル・ワラーチを作ってみました。
工作の手間はありますが、自分にぴったりのサンダルを作れるってのはいいですね。
今年の夏はこのワラーチで過ごそうと思います。
ワラーチいいけど作るのが面倒だという方は、「Born To Run」の登場人物の一人でもあるベアフッド・テッドが創業したルナサンダルを買うという手もあるので検討してみてください。
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