どうもぐっさん(@goodsun_30)です。
ラグビーワールドカップ2019日本大会の開幕まであと少しと迫ってきて出場国のジャージ(ユニフォーム)が続々と発表されています。
ということで、今回はラグビーW杯出場各国のジャージについてまとめました。
ちなみに、ラグビーのW杯のジャージにはいろいろ規定があって、普段のテストマッチでは胸や背中に入っているスポンサー企業のロゴ(日本だったらTOSHIBAとかリポビタンDとか)は禁止(のはず)。
本番ではメーカーのロゴくらいしか入らないはずなので、デザインがわかりやすい仕様になっています。
※国名横の()は代表の愛称です。
プールA
アイルランド
- メーカー…カンタベリー
- エンブレム…シャムロック(国花)
アイルランド代表のジャージのメーカーは「カンタベリー」。
ホームジャージはいつものグリーン一色。
左胸にアイルランド国花、シャムロックのエンブレムがあしらわれています。
アウェイジャージはこちら。
肩がブラック、ボディ部分はホワイトとグリーンを混ぜた模様になっています。
スコットランド
- メーカー…マクロン
- エンブレム…アザミ(国花)
スコットランド代表のジャージのメーカーは「マクロン」。
マクロンはサッカー、ラグビー、バスケットなどのウエアを中心に扱うイタリアのスポーツメーカーです。
ジャージの左胸にスコットランドの国花であるアザミのエンブレム、胸部分にマクロンのロゴが入っています。
襟付きなところ、肩や袖口の部分のタータンチェックがスコットランド代表のジャージの大きな特徴です。
ホームジャージはネイビーをベースにしていてアウェイジャージは水色をベースにしたものになっています。
日本(ブレイブ・ブロッサムズ)
- メーカー…カンタベリー
- エンブレム…桜
日本代表のジャージのメーカーは20年以上にわたって日本代表のジャージを作成してきた「カンタベリー」。
新ジャージは兜をモチーフにしていて、鋭角なストライプが特徴的です。
胸にはサクラのエンブレム。
赤白のストライプの間にある黄金カラーは日本の象徴である富士山のご来光が表現されています。
また、ジャージ全体に和柄の紋様が施されていて、全体的に日本らしいデザインになっているのも特徴です。
デザインだけでなく機能面にもこだわっていて、ジャージはフロントー、バックロー、バックスとポジションの特性に合わせて3種類作られています。
フロントローは耐久性とホールド感重視、バックローはバランス重視、バックスは軽量性と伸縮性に加え、捕まえられにくい素材で作られているとのこと。
新ジャージは7月27日に行われるフィジー代表との試合でお披露目される予定です。
赤白がホームジャージ、ブルーとネイビーがアウェイジャージとなっています。
ロシア(ベアーズ)
- メーカー…カンタベリー
- エンブレム…熊
ロシア代表のジャージのメーカーは日本代表と同じ「カンタベリー」。
首元にカンタベリーのロゴ、左胸にクマをモチーフにしたエンブレムがデザインされています。
胴体部分の赤白が交差した模様が特徴的です。
赤がホームジャージ、青がアウェイジャージとなっています。
サモア(マヌ・サモア)
- メーカー…BLK
- エンブレム…南十字星
サモア代表のジャージはオーストラリアのスポーツメーカー「BLK」が作っています。
サモア代表のサプライヤーは以前調べた時はオーストラリアのアパレルブランドの「LE(Lemited Editon)」というメーカーだったんですが、BLKに変わったようです。
LEの前もBLKだったと思うので元に戻ったというのが正しいのかもしれません。
サモア代表のジャージは、左肩と右腰あたりにサモアらしい模様が施されているのが特徴です。
ホームジャージは明るめのブルー、アウェイジャージはホワイトとなっています。
プールB
ニュージーランド(オールブラックス)
- メーカー…アディダス
- エンブレム…シルバーファン(銀シダ)
前回王者ニュージーランド代表のジャージは「アディダス」製です。
デザインを手がけたのはY-3(山本耀司とアディダスのコラボレーション)で、ニュージーランドの先住民族マオリと日本の文化から受けたインスピレーションを融合させているとのこと。
Twitterの画像ではシンプルに見えますが、ニュージーランドを象徴するシダ植物がボディ部分全体にびっしり描かれていて、さらによく見るとジャージ自体にも凹凸があって、これまであまりなかったようなジャージに仕上がっています。
ブラックがホームジャージでホワイトがアウェイジャージ、Twitter画像にあるブルーのジャージはトレーニングジャージとなっています。
南アフリカ(スプリングボクス)
- メーカー…アシックス
- エンブレム…プロテア(国花)、スプリングボック(動物)
南アフリカ代表、スプリングボクスのジャージは「アシックス」製。
2014年からサプライヤーがアシックスに変更になっています。
ジャージのデザインは以前のものと大きな変更はありません。
左胸部分には南アフリカ国花のプロテアをモチーフにしたエンブレム、左肩にはスプリングボクスをイメージしたロゴがあり、右肩に優勝カップがあしらわれています。
ジャージには相手に掴まれくいストレッチの効いた素材が使用されています。
また、胴体部分は滑りにくいグリッププリントが採用されていて、耐久性、快適性などにも配慮されているとのこと。
オリーブグリーンがホームジャージ、ホワイトがアウェイジャージとなっています。
イタリア(アズーリ)
- メーカー…マクロン
- エンブレム…イタリア国旗
イタリア代表のジャージのメーカーはスコットランド代表と同じ「マクロン」。
首元にマクロンのロゴ、左胸部分にはイタリア国旗の入ったラグビー協会のエンブレムがあしらわれています。
イタリアらしいブルーを使った左のジャージがホームジャージ、右がアウェイジャージとなっています。
さほど特徴がないジャージにも見えますが、背中の腰辺りにレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた「ウィトルウィウス的人体図」が描かれていて、細かい部分のこだわりが見えます。
ナミビア(ウェルウィッチアス)
- エンブレム…ミズノ
- メーカー…サンショクウミワシ
ナミビア代表のジャージのメーカーは「ミズノ」。
首元にミズノのロゴ、左胸にサンショクウミウシのエンブレム、左腕部分に国旗があしらわれています。
胴体部分の滑り止めのデザインは侍の甲冑からインスパイアされているとのこと。
カナダ(メイプルリープス)
- メーカー…カンタベリー
- エンブレム…メイプルリーフ
カナダ代表のジャージのメーカーは「カンタベリー」。
ジャージのベースはカンタベリーがサプライヤーになっている他の国と同じです。
首元にカンタベリーのロゴ、左胸にカナダラグビー協会のメープルリーフのエンブレムがあしらわれています。
よく見ないとわかりませんが、一番の特徴は部分や袖部分の滑り止め部分がメープル(カエデ)リーフになっていることです。
左の赤を基調としたジャージがホームジャージ、右の黒を基調としたジャージがアウェイジャージとなっています。
プールC
イングランド(レッドローズ)
- メーカー…カンタベリー
- エンブレム…バラ
イングランド代表のジャージのメーカーは日本代表と同じ「カンタベリー」。
ホームジャージがホワイト、アウェイジャージには赤と濃い青が使われています。
胸にはバラのエンブレム。
素材はカンタベリーが日本の気候に対応するために新たに開発したものを使用しているとのこと。
デザインやアウェイジャージの柄はアイルランド代表とほとんど同じに見えます。
フランス(レ・ブルー)
Un maillot, une armure
— le coq sportif (@lecoqsportif) June 28, 2019
Des joueurs, des samouraïs.
Inspiré des archives rugby de la marque & de l'armure des samouraïs, découvrez le maillot qui accompagnera le #XVdeFrance lors de la Coupe du Monde 2019 au #Japon 🇫🇷🇯🇵 @FFRugby#TuEsNotreMaillot #NeFaisonsXV #LCSRugby pic.twitter.com/Gu0n50ry9b
- メーカー…ルコックスポルティフ
- エンブレム…ガリア族の雄鶏
フランス代表のジャージのメーカーは「ルコックスポルティフ」。
フランス代表は以前はアディダスのジャージでしたが、2018年から自国のブランドであるルコックに変更しています。
ルコックスポルティフは1882年創業フランス国内で最も古いスポーツブランドです。
ルコック(le coq)とは雄鶏のことで、鶏はフランスの国鳥でもあります。
左胸の赤いロゴはフランスラグビー連盟やサッカー連盟のエンブレムにもなっている「le coq gaulois」。
これは、フランス人の祖先であるガリア族の雄鶏という意味があるみたいです。
これまでこのロゴは金色だったんですが、今回のワールドカップを機に1905年にフランスラグビー連盟が誕生した当時のものと同じ赤の雄鶏に変わっています。
真ん中のトリコロールのロゴはルコックスポルティフのロゴです。
ジャージ全体は「鎧」、胸部の丸くなっている部分は「日の出」をイメージしているとのことで、日本からもインスピレーションを得たデザインになっています。
ホームジャージがブルー、アウェイジャージがホワイトとなっています。
アルゼンチン(ロス・プーマス)
- メーカー…ナイキ
- エンブレム…ジャガー
アルゼンチン代表、ロスプーマスのジャージのメーカーは「ナイキ」。
首元にナイキのロゴ、左胸にジャガーをモチーフにしたアルゼンチンラグビー協会のエンブレムが施されています。
アルゼンチン代表のジャージの最大の特徴はホームジャージとアウェイジャージのデザインが大きく違うことです。
ホームジャージは横縞で襟付きなのに対して、アウェイジャージは縦縞でVネックになっていて、かなり雰囲気が違います。
最近のジャージでこんなにはっきりと襟付きなものは見ないので逆に新鮮味があります。
アメリカ(イーグルス)
- メーカー…カンタベリー
- エンブレム…イーグル(鷲)
アメリカ代表、イーグルスのジャージのメーカーは「カンタベリー」。
一年ほど前に調べた時はアディダスだったんですが、ワールドカップに合わせてなのか、サプライヤーをカンタベリーに変更されています。
首元にカンタベリーのマーク、左胸部分に愛称にもなっているイーグル(鷲)をかたどったアメリカラグビー協会のエンブレムがあしらわれています。
ジャージのベースはイングランドやアイルランドと同じようですが、デザインは違っていて、袖部分や首周りのストライプ、胸、肩部分にある星マークはアメリカ独特です。
ホームジャージはホワイトベース、アウェイジャージがブルーベースのものになっています。
トンガ(イカレ・タヒ)
- メーカー…ミズノ
- エンブレム…ハト、オリーブ
トンガ代表のジャージのメーカーはナミビア代表と同じ「ミズノ」。
ジャージのデザインはシンプルで、メインは赤、首回りや袖口、側面に白を使ってアクセントがつけられています。
↓のTwitterの動画にあるように、胴体部分の滑り止めを含めて、忍者や侍といった日本らしさをイメージしたジャージみたいです。
首元にミズノのロゴ、左胸にはハトとオリーブのエンブレムがあしらわれています。
プールD
オーストラリア(ワラビーズ)
- メーカー…アシックス
- エンブレム…ワラビー
オーストラリア代表、ワラビーズのジャージのメーカーは「アシックス」。
南アフリカ代表と同じく2014年からアシックスがサプライヤーになっています。
ジャージの素材や機能は南アフリカ代表と同じです。
胸の上の部分にアシックスのロゴ、左胸にオーストラリアの国章?(オーストラリアラグビーのロゴかもしれません)、左の袖口にワラビーズのエンブレムがあしらわれています。
ホームジャージはゴールドメインの見慣れたデザインですが、アウェイジャージはグリーンをベースにした配色で、下腹部と両肩にアボリジニアートが描かれた特徴的なデザインになっています。
ウェールズ(レッドドラゴンズ)
- メーカー…アンダーアーマー
- エンブレム…スリーフェザーズ
ウェールズ代表のジャージのメーカーは「アンダーアーマー」。
ホームジャージはレッドドラゴンズというだけあって真紅のジャージ。
アウェイジャージには濃いグリーンが使われています。
首元にアンダーアーマーのロゴ、左胸のウェールズラグビー協会エンブレムであるスリーフェザーズ(三枚の羽根)があしらわれています。
ウェールズ代表のジャージはホームもアウェイもほぼ一色で簡素なデザインに見えますが、よく見ると、盾をイメージしたデザインになっています。
これは、ウェールズラグビーの賛美歌「Bread Of Heaven」にある「どうか私の強き盾になってください」という歌詞からきているとのこと。
ジョージア(レロス)
- メーカー…カンタベリー
- エンブレム…ボージーガレイ(太陽のシンボル)
ジョージア代表のジャージのメーカーは日本、アイルランド、イングランドなどと同じ「カンタベリー」。
見た感じだと、ジャージの型はアイルランドやイングランドと同じです。
首元にカンタベリーのマーク、左胸にはボージガーレイのエンブレムが施されています。
ボージガーレイとはジョージアにおける太陽のシンボルだそうで、ジョージアではパスポートや貨幣にも使われているみたいです。
また、袖部分にはジョージアの国旗、背中の上部分にはジョージと関係が深いブドウ(ジョージアはワイン発祥の地と言われているそうです)のモチーフがあしらわれています。
栗色のジャージがホーム用、白のジャージがアウェイ用となっています。
このジャージは9月25日のウルグアイ戦で着用される予定です。
フィジー(フライング・フィジアンズ)
- メーカー…ISC
- エンブレム…ヤシの木
フィジー代表のジャージのメーカーはオーストラリアのスポーツブランド「ISC」。
日本ではほぼ見かけることのないメーカーですが、ラグビーリーグ(13人制)ラグビーやサッカーウェアを手掛けているそうです。
ホームジャージがホワイト、アウェイジャージがブラック。
肩の部分とサイドの部分にフィジーらしい紋様が施されているのが特徴です。
あと、細かいところですが、左胸のエンブレムは微妙に新しくなっているようで、ヤシの木のデザインがシンプルになり、文字も以前の「Fiji Rugby」からフィジー代表の愛称でもある「Flying Fijians」に変わっています。
ウルグアイ(ロス・テロス)
- メーカー…OXBRIDGE
- エンブレム…ナンベイタゲリ(鳥)
ウルグアイ代表のジャージのメーカーは「OXBRIDGE」というスポーツメーカー。
ラグビーやホッケー、ポロスポーツのブランドみたいです。
首元にOXBRIDGEのロゴ、左胸部分にナンベイタゲリ(鳥)が描かれているウルグアイラグビー協会のエンブレムがあしらわれています。
ブルーを基調としたジャージがホームジャージ、白を基調としたジャージがアウェイジャージとなっています。
番外編:レフリーのジャージ(team21)
- メーカー…カンタベリー
今回のワールドカップでは12名のレフリーと7名のアシスタントレフリーに加えて、4名のTMOレフリーが参加していて、彼らはteam21(21番目のチーム)と呼ばれています。
レフリー団が着用するジャージはオフィシャルサプライヤーになっているカンタベリー製で、カラーはTwitter画像の赤のほか、紫、緑の三色があるみたいです。
胴体部分に扇柄?波柄?があって、右の側腹部におそらく日の丸をかたどった模様が配置されていて、日本らしいデザインになっています。
胴体部分の柄が定かではなくどういう意図なのかもはっきりは分かりませんが、一般的に扇には「発展」、波には「平穏」という意味合いがあるみたいです。
アジアで初めてのラグビーワールドカップ開催ということもあって、意味合い的には扇柄のような気もしますね。
さいごに
というわけで、ラグビーワールドカップ2019日本大会に出場する国々のジャージをまとめてみました。
一見するとシンプルでも実は細部にこだわりがあったりして、なかなか面白かったです。
これまで見てきたワールドカップではジャージについてそこまで気にすることはなかったんですが、今回はそのへんも楽しみにしながら見てみようと思います。
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